エアコンの「除湿」は効果ない?
梅雨時は湿気が高く、ムシムシ、ジメジメして嫌ですよね。だけど、梅雨時は真夏と違って室温はそんなに高くないんですよね。湿度は下げたいけど、寒いのは嫌だ、ということでエアコンの「除湿機能」を使う人も多いと思います。
でも、実際に「除湿機能」で、カラッと快適になったことってありますか?部屋の温湿度計で、温度はそのままなのに、湿度だけがグッと下がった、そんなことがありますか?ないですよね?これには理由があります。
エアコンの仕組みは?
ここで、エアコンの冷房の仕組みをものすごく簡単に説明します。エアコンは室内の熱い空気を取り込み、その空気を圧縮したり、膨張したりして、冷たい空気にして再び室内に戻します。そして、この過程で水分が取り除かれて結果的に湿度が下がるのです。
したがって、エアコンの除湿というのはあくまでも冷房の結果なので、単独で除湿だけを行うことはできないのです。普通のエアコンの除湿機能というのは、基本的に「弱冷房」機能であることが多いです。弱く冷房をかけることで、なるべく室温を下げずに湿度を下げようとしているのです。
しかし、さっき書いたように、普通のエアコンの除湿は冷房の結果なので、「弱冷房」では結局「弱除湿」にしかなりません。したがって、梅雨時のジメジメ湿気からの開放をめざして、エアコンの「除湿」をかけてもあまり効果がないのです😟😟
しっかり「除湿」できるエアコンは?
『普通の』エアコンでは「除湿」の効果が低いと書きましたが、では『普通』でないエアコンというのは何なのでしょう?それは、『再熱除湿機能』のついた、ちょっと高いエアコンです。
価格.com のエアコンのスペック欄には、
このように、「再熱除湿機能」の項目があります。「再熱除湿機能」というのは、まずしっかり冷房で湿度を下げ、再度暖房をかけて下がってしまった室温を上げる機能です。こうすることで、結果的に室温を保ったままで湿度を下げることができます。
( https://kakaku.com/item/K0001346025/spec/#tab )
「再熱除湿機能」はとてもありがたい機能ですが、この機能は少し高めのエアコンについているもので、各メーカーの最安モデルには、たいていついていません。また、冷房と暖房を同時に行うのでその分、電気代も上がってしまいます。この機能のためだけにエアコンを買い直すのはちょっともったいないですが、次回新しくエアコンを買うときはこの機能の有無も確認してみるといいですね。
蒸し暑ければ、普通に「冷房」を使おう!
梅雨時のジメジメした湿気、蒸し暑さを解消したければ、いさぎよく長袖を着て、普通に「冷房」をかけましょう!そして、一気に湿度を下げてしまいましょう。「除湿」をかけても、不快な蒸し暑さが長引くだけです。電気代が上がるのも困りますが、体調を崩してしまっては元も子もありませんからね! ☔
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