「大麻グミ」は違法なの?

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2023年11月、東京都内で「大麻グミ」を摂取した人が体調不良を訴える事案が相次ぎました。この事案を受けて、大麻グミの違法性が議論されています。

最近起こった「大麻グミ」にまつわる騒動

11月3日、東京・墨田区の押上駅で、20代の男女4人が、大麻グミを食べた後にめまいや吐き気などの症状を訴え、病院へ搬送されました。

また、11月4日には、東京・小金井市で開かれた「はらっぱ祭り」で、来場者の男性が配っていたグミを食べた10代から50代の男女6人が、めまいや吐き気などの症状を訴え、うち5人が病院へ搬送されました

いずれの事案も、グミの袋に「未規制の大麻成分含有」と記載されていたことから、警視庁は、大麻由来の成分が含まれていたとみて、詳しく調べています。

「大麻グミ」は違法なの? 

大麻は、日本では麻薬取締法で規制されています。同法では、大麻の葉や花、茎の樹液に含まれるTHC(テトラヒドロカンナビノール)という成分が規制対象となっています。

一方、「大麻グミ」には、HHCH(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)という成分が含まれています。これは大麻に含まれるTHCに似せて作られた合成化合物なのですが、現在日本では規制の対象となっていません

したがって、今の日本では、「大麻グミ」の使用は違法ではありません

大麻に含まれるTHCと、大麻グミに含まれるHHCHの違い

THCは、大麻の葉や花、茎の樹液に含まれる精神活性成分として知られています。THCには、陶酔感や幸福感、リラックス感を与える作用がある一方で、幻覚や妄想、不安、吐き気などの副作用を引き起こす可能性もあります。

HHCHは、大麻草にごく微量含まれるTHCを基に、精神活性作用を高めるため(キマる・ハイになるため)に化学的に合成した成分です。

HHCHは、THCよりも精神活性作用が強いとされています。また、THCよりも分解されにくいため、体内に長時間残り、副作用が続く可能性があると考えられています

「大麻グミ」のお値段は?

「大麻グミ」はオンラインや、実店舗でも販売されており、「めざまし8」によると、一袋に5個程度入ったものが、4千円~8千円で売られてます。つまり1個あたり、800円~1600円ということで、嗜好品としてはかなりの高額です

東京などの繁華街では、こうしたブツを売っている店がいたるところにあります。

われわれが気をつけること

大麻グミの購入や摂取を検討している人は、HHCHのリスクを十分に理解した上で、慎重に判断することが重要です。

特に、妊婦や授乳中の女性、未成年者、持病のある人は、摂取を避けるべきです。

大麻グミの摂取によって、以下のリスクが発生する可能性があります。
・ 幻覚や妄想、不安、吐き気などの副作用
・ 運転や作業などの危険な行為を起こす可能性
・ 精神疾患の発症リスク

健康被害を避けるためにも、大麻グミの摂取は控えることが推奨されます。

仮に今後「大麻グミ」が規制対象になったとしても、また新たな方法で化学合成された物質が作られます。「グミ」に限らず、見知らぬ人から、食べ物や飲み物をもらうのは絶対にやめましょう。

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